糖尿病とは
糖尿病は、血糖を調節する仕組みがうまく働かなくなり、血糖値の高い状態が持続するようになってしまう疾患です。糖尿病は放置すると確実に病状は悪化し、血管が細くなって血流が詰まりやすくなる動脈硬化をひきおこします。動脈硬化は大きな血管や小さな血管にも進行していきます。大きな血管の動脈硬化は心臓の血管(冠動脈)を狭窄、閉塞させ、狭心症や心筋梗塞などの致死的な合併症や、足の動脈を閉塞させて足の壊疽(足の色が悪くなって組織が死んでしまう)といった合併症を発症します。また小さな血管が豊富な眼底、腎臓、神経に動脈硬化を引き起こし、眼底出血・網膜剥離・失明や末期腎不全・人工透析、神経障害(手足末梢のしびれ)といった重大な合併症を発症します。
このような合併症を防ぐため、糖尿病の治療は、医師の指導のもと、食事指導、運動療法を中心に行い、必要な場合は薬物治療も行って血糖値を正常に保ち、それを継続していくことが大切です。
当クリニックでは、継続的に糖尿病の疾患管理状況をみる検査であるHbA1c(1~2か月間の血糖コントロールを表す値)を院内で迅速に施行できるようにしております。10分ほどで検査結果をお知らせできますので、診察したその日に結果をお話しして糖尿病の治療状況がわかります。
主な糖尿病の症状
- 喉が渇きやすい
- 尿の回数が増えて、量も多い
- 急激な体重の減少
- だるい・疲れやすい
- 手足のしびれ
- 立ちくらみ